コンバージョンBBのセラミック仕様です。
セラミック仕様には「アンギュラー・コンタクト・ベアリング(ACB)」が使われており、耐負荷性能(強い踏み込みなどに対する強度)がアップしています。
BB30、PF30兼用
シマノ純正品と同じように、ベアリングがフレームの外側にくるため、たわみが少なく剛性が保たれます。シマノクランクを使用するのに、効率よく性能を引き出すように考えられています。
Collet System(特許出願中)
先にスリーブ(筒)が付いたノンドライブ側のカップを圧入します。ドライブ側はねじ込んで挿入しますが、ねじ込むことによってスリーブが拡張するデザイン。BB30の場合、拡張する部分が直接フレームに、PF30の場合外側のスリーブに、それぞれ押し付けられることによって固定される仕組みになっています。しかも通常のBB30等では、圧入した左右のベアリングそれぞれが、クランクの軸を支えているのですが、コンバージョンBBは左右がつながった状態でシェルに収まっていますので、抜群の安定性があり軋みが少なく、厄介な音鳴りを軽減してくれます。
また、スリーブによって左右のカップの幅が一定していますので、過剰な圧入によるフレームのダメージをも防いでくれます。(ノンドライブ側に付属のOリングは、フレーム幅の微妙な誤差を補正するためにあります。)
シマノクランク専用。スラムGXP、カンパは使用できません。
※アンギュラー・コンタクト・ベアリング(ACB)とは・・・
水平・垂直方向からの過重に大して最も耐久性が高いベアリングシステムで、インテグラルヘッドシステムに多く採用されています。セラミックBBに採用されていることは少ないですが、その必要性は大きく、クランクの場合縦方向だけでなく、横(斜め)からの力も加わってるので、負荷が下方の球だけでなく全ての球に分散される仕組みになっています。だから、スムーズな回転と耐久性が期待できるわけです。なお、ACBに使用されるコンタクト角は各社様々ですが、このベアリングでは15°を使用し、これは縦負荷重視の角度となります。